2025/07/12
6月17日にデイケア『ふたば』で行われた『運動会』。そこで『スタッフ劇団』が公演した劇を、紹介させて頂きたいと思います。
「今から皆さんを『スタッフ劇団』の世界に、誘(いざな)っちゃいまSHOWTIME!!」
『うさぎ🐇とかめ🐢』
①はじまりはじまり~!
②あるところに、どうぶつの集まる よつば森というところがありました。そこに とっても足の速い うさぎがいました。そのうさぎは、どうぶつの仲間と かっけこを するのが大好きでした。
③うさぎは今日も かけっこをするために どうぶつの仲間に声掛けしました。
④みなに遅れて、かめがゆっくりゆっくり歩いて やって来ました。
⑤うさぎは かめを茶化しました。「かめくんは なんでそんなに足が遅いの?そんなんじゃあ、日が暮れちゃうよ?」と。それに対し かめは ちょっとムッとしました。その勢いでかめは うさぎに こう言いました。「それっじゃ うさぎくん、ぼくと かけっこ しない?きっと負けないよ?」と。
⑥それを聞いたうさぎは大笑いです。そして うさぎは かめに また皮肉を言いました。「ハンデというわけでは ないけど、ぼくは勝負の日までダラダラして過ごしてあげるよ。」と。
⑦かめの怒りは おさまりません。かめは どうぶつの仲間になだめられ、勝負の日に向けて訓練をするのでした。
⑧数日が経ちました。ついに かけっこの当日です。「位置について・・・よ~い、ど~ん!」はじまりの合図と ともに うさぎは❝びゅん!❞と勢い よく走り出しました。
⑨かめは おろか ほかの どうぶつの仲間も うさぎのところに来る気配が一向にありません。うさぎは、かめや ほかの どうぶつ仲間との距離が大きく開いていることに安心してしまったのか すやすやと眠りはじめました。
⑩・・・それから20分くらい経ったでしょうか、ようやく他のどうぶつの仲間も、寝ている うさぎに追いつきました。寝ているうさぎに声を掛けても、全く起きようとしません。そんな うさぎを放ったまま先を行くことにしました。
⑪それから さらに1時間経ち、2時間経ち、日も暮れてきました。そこにようやく寝ている うさぎのところに かめが追いつきました。
⑫かめも ほかのどうぶつの仲間と同様、うさぎを起こさずに えっちらおっちらとゴールを目指して進み続けました。
⑬あれから さらに1時間経ち、2時間経ち、日もすっかり落ちて辺りは まっくらです。ようやく起きた うさぎ・・・しかし何時間も寝ていたことに気付いた うさぎは大慌て!急いでゴールの方へ向かっていきました。
⑭朝が来ました。うさぎと かめ以外の他の どうぶつの仲間は、すでに全員ゴール。しかし、うさぎも かめも未だにゴールに姿を見せないのでした。
⑮すると、ゴール付近に かめが姿を見せました。「かめくん、頑張れ!ゴールは目の前だよ!」
⑯少し遅れて、うさぎもゴール付近に姿を見せました。しかし、その時には もう かめはゴール直前!!
⑰「かめくん!ゴール!」
⑱うさぎは かめに かけっこ勝負で負けてしまいました。
⑲落ち込んでいた うさぎに かめは手を差し伸べました。・・・そう、2人は仲直りができました!
⑳うさぎと かめの因縁の仲?が解消されました。それを祝して うさぎと かめは どうぶつの仲間たちと踊ることにしました。
㉑それから うさぎとかめは、森のどうぶつの仲間たちと いつまでもずっと仲良く暮らしましたとさ。
㉒めでたしめでたし。
あとがき→この物語には『自分の力を過信しすぎないこと』というメッセージが込められています。うさぎは、自分の足の速さなら かめに負けるわけないと思っていました。自分の力に自信を持つことは悪いことではありません。しかし、それが相手を馬鹿にしたり、自分が怠けることになるのであれば、それは良くありません。例えば うさぎが、『もしかすると走っている途中に 怪我を するかもしれない。そうすると勝てるかどうか分からない。』『かめくんは、いつも わざと ゆっくり歩いているだけで、本当は すごく速いかもしれない。』『余裕が あるから少し休もうかな。でも寝過ごすと いけないから、やめておこう。』などと、考えることが 出来ていたら、この物語の結末は違っていたかもしれません。
以上が『スタッフ劇団』の『うさぎ🐇とかめ🐢』の公演となります。オーディエンス(利用者さまやスタッフ)の皆さまから温かい声援と拍手を頂き、『スタッフ劇団』も感無量のようです。
『スタッフ劇団』の『うさぎ🐇とかめ🐢』の紹介ブログを最後まで 見て頂いた方(かた)、ありがとうございました( *´艸`)
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