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New!劇団スタッフ公演『新・大谷太郎物語』

9月18日にデイケア『よつば』で行った『敬老会2025』。そこで当『劇団スタッフ』が披露した『新・大谷太郎物語』の公演の様子を紹介させて頂きます( *´艸`)

はじめに・・・

この『新・大谷太郎物語』の内容は、簡単に言えば童話『桃太郎』のパロディ版です。そして この『大谷太郎』という名は、当『よつばケアセンター』のスタッフです。(名前の公表は、ご本人に承諾を得ております。) 『桃太郎』の『太郎』と同じ名前と いうことで登場して頂きました笑 この物語の主役は、もちろん その『大谷太郎』さん。多少は誇張しておりますが、ご本人のキャラクターを 生かした脚本を書き上げております。また何故『新』と いう言葉が付いているのかというと、実はこの物語、『スタッフ劇団』が初めて公演した劇なのです。かれこれ8年が経過し、この度リニューアルして再び登場したということです。

 

①それでは『新・大谷太郎物語』の開演です。はじまり はじまり~。

 

②むかしむかし あるところに『よつば谷』というところが ありました。そして、そこに おじいさんと おばあさんの2人が住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ・・・そう、これは2人の日課でした。

 

③そんな ある日のこと、おばあさんが川で洗濯をしていると、上(かみ)の方から何かが流れてきました。

 

④川に流れていたものは、なんと酒樽でした。おばあさんは思いました。「童話『桃太郎』で言えば、この場面で流れてくるのは桃のはずでは・・・。」と。でも、おばあさん こうも思いました。「最近物価高騰でやれんかったが、この酒樽があれば しばらく じいさんの晩酌代を浮かせられるかも・・・。」と。そんなこんなで おばあさんは酒樽を持って帰ることにしました。

 

⑤日も落ち、おじいさんと おばあさんは家で団らん していました。そして おばあさんは今日の出来事を おじいさんに話をしました。そして2人は早速、晩酌のために酒樽を割ることにしました。すると、その時です!パッカ~ン!(酒樽の割れる音)

 

⑥な・な・な・なんと、酒樽の中から赤ん坊が出てきました!酒樽の中に いたせいか、その赤ん坊は お酒を飲んでしまったようで おじいさんと おばあさんは焦りました。・・・しかし、よく見ると その赤ん坊、確かに顔は赤らめていましたが笑っていました。

 

⑦お酒に強い赤ん坊を見て、おじいさんと おばあさんは気に入り、2人の子として育てることにしました。

 

⑧そこで2人は赤ん坊の名前を考えました。「きく育って欲しい。そして よつばで生まれた男の子(太郎)」そして、この赤ん坊は おじいさんと おばあさんに『大谷太郎』と名付けられました。

 

⑨おばあさんが酒樽を拾って、1年の歳月が過ぎました。大谷太郎は すくすくと育ちました。その速度は普通の人間の数十倍早い成長でした。おじいさんと おばあさんは1年前、その大谷太郎を愛情もって大切に育てると心に決めていましたが・・・。

 

⑩大きくなった大谷太郎は、買い物を頼めば お金を度々落とす、毎日お酒を飲んだくれる、働かないと、グーダラな生活を送っていました。そんな大谷太郎に おじいさんと おばあさんも我慢の限界です。

 

⑪そこで おばあさんは、大谷太郎に鬼退治へ行くように言いました。どうやら鬼を退治したら帝(みかど)から多額の報酬がもらえるようです。しかし大谷太郎は、気が進まないため、「1人では行きたくない。」「おじいさんと おばあさんに ついてきてほしい。」「お腹が痛い・・・。」など駄々をこねました。

 

⑫大谷太郎の抵抗に対し、おじいさんと おばあさんには聞く耳を持たずに、荷物を持たせ追い出すように大谷太郎を鬼退治へ行かせました。

 

⑬大谷太郎を鬼退治へ行くように仕向けた おじいさんと おばあさんでしたが、1人で旅立つ大谷太郎のことが心配で心配で たまりませんでした。

 

⑭おじいさんと おばあさんに鬼退治へ送り出された大谷太郎。出発して10分も経たないから すでに嫌になっていました。

 

⑮ふてくされている大谷太郎のところに、何者かが通りかかりました。しかしその者の姿は少し変わっており、犬のようでもあり猿のようでもある姿をしていました。大谷太郎は、その者に声を掛けました。「きみは一体何者?」、すると、その者は答えました。「犬の父と猿の母から生まれた、犬と猿の合いの子の『いぬさる』です。」と。

 

⑯大谷太郎は ふと思いました。「こいつを鬼退治に連れて行くのは どうかと。童話『桃太郎』でも、犬と猿とキジを お供にしていたから、この いぬさるが お供してくれれば、犬と猿の役割を1人でしてくれるのでは?」と。大谷太郎は、いぬさるに言いました。「一緒に鬼退治に行ってほしい。」と。しかし いぬさるは、とても気弱なようで「わ・わたしなんかに無理です!」と、全力で否定しました。

 

⑰大谷太郎は、どうやってでも いぬさるを仲間にしたいため、出発の時に おばあさんが持たせてくれた かばんの中に いぬさるが欲しそうなものが何か入っていないか探してみました。かばんの中に入っている 目ぼしいものは酒くらいでした。大谷太郎は一応いぬさるに言ってみました。「きみ、これ いる?これをあげるから鬼退治について来てよ。」と。その時いぬさるは丁度喉が渇いており、大谷太郎から それを受け取りました。

 

⑱いるさるは お酒とは知らずにグビグビと飲んでしまいました。

 

⑲酒を一気飲みしてしまった いぬさる。大谷太郎に言いました。「大谷太郎!鬼退治に行くんだろ?さっさと鬼のやつを懲らしめようぜ!」と。どうやら お酒を飲んだことでテンションが爆上がり中のようです。お酒を飲み気が大きくなった いぬさる。大谷太郎と共に鬼退治に行ってくれることになりました。

 

⑳大谷太郎と いぬさるは鬼が いるという城を目指し、しばらく道なりに進んでいました。いぬさるの酔いも すっかり冷めたようで、勢いもなくなり もとの気弱な いぬさるに戻っていました。いぬさるは一刻も早く帰りたいようです。

 

㉑大谷太郎と いぬさるが進んでいると、何かが転がっていました。その転がってきたものを よく見てみると、それは『たまご』でした。

 

㉒大谷太郎は、家があることに気付きピンときました。「はは~ん。この家から転がってきていると見た!」と。大谷太郎は、その家を訪ねて聞いてみました。すると、その家の主は答えました。「たまご?ああ、今丁度 産卵していてね。」と。そして、その者は『鳥』ということが判明しました。大谷太郎は ふと思いました。「童話『桃太郎』では、犬と猿に続きキジを お供にしていたことを。正直いぬさるが犬と猿の代わりになるかは、微妙なところではあるが、あとキジが仲間になってくれれば、鬼退治の準備は万端。」と。そこで大谷太郎は、その鳥に言いました。「鬼退治に付き合ってほしい。」と。しかし その鳥は面倒臭く思いました。鳥は大谷太郎に聞きました。「もし行ったら何か良いことでもあるの?」と。大谷太郎は、鳥に鬼退治をしたら帝(みかど)から、多額の報酬がもらえることを伝えました。それを聞いた鳥は「その話、乗った!」と。

 

㉓鳥は家から出てきました。しかし、その鳥は『キジ』ではなく『にわとり』だったのでした。

 

㉔大谷太郎はショックでした。にわとりは「にわとりの何が悪いの!コケ~!!」と、暴れまくりました。

 

㉕大谷太郎が、キジと思い鬼退治にスカウトした鳥は なんと にわとり。さらに性格は おっかなく お金好き。大谷太郎は不安しか ありませんでした。

 

㉖曲がりなりにも仲間をそろえた大谷太郎。ついに鬼のいる地に辿りつきました。しかし にわとりの姿がありません。どうやら単独行動をしているようです。いぬさるは いぬさるで 大谷太郎と ここまで一緒に来たことに対して後悔しかないようです。

 

㉗ついに鬼とのご対面!しかし、いぬさるは鬼に恐れて一目散に逃げて しまいました。

 

㉘すると、さっきまで姿を見せなかった にわとりが いぬさると入れ違いに、姿を現しました。

 

㉙いぬさるが逃げてしまったため、大谷太郎は仕方なく にわとりと2人で鬼と戦うことにしました。

 

㉚ん?先ほど逃げた いぬさるが再び戻ってきました。そして いぬさるは言いました。「殴り合いで勝ち負けを決めるなんて、このご時世では言語道断!平和的にサイコロの出目勝負でいきましょう!」と。大谷太郎、にわとり そして鬼も いぬさるの言葉に拍子抜けでしたが、みんな「何か物足りない気もするけど、このご時世だから仕方がないか。」と納得。

 

㉛いざサイコロ勝負です!大谷太郎といぬさる、にわとりは それぞれサイコロを1回ずつ振り3人の合計を、鬼は1人で3回サイコロを振り、3回振って出た数の合計を競いました。

 

 

㉜勝負はいかに・・・!?

 

㉝見事、大谷太郎たちがサイコロ勝負を制しました。そこで大谷太郎が意外なことを言いました。「勝ち負けは決まったけど、なんか もうどう でも良くない?」と。それを聞いた鬼も「おまえたちとサイコロを転がしていた時間、なんか楽しかったのぉ。」と。そして大谷太郎は「じゃあ、これからは敵味方関係なく仲良くしよう!」と みんなに言いました。にわとりは大谷太郎に言いました。「金より仲間をとるってことだな!大谷太郎にしては、良いこと言うじゃないか!」と。

 

㉞にわとりが大谷太郎を褒めた矢先に、大谷太郎は「あっ!でも鬼、じいちゃんと ばあちゃんに報酬をもらってくるように言われているから、おまえの財宝を少し分けてくれない?もし無理なら、せめて お金貸して!もちろん金利なしで!」と鬼に お金の無心を し始めました。「やっぱり大谷太郎は大谷太郎だね。」と にわとりは呆れ返っていました。

 

㉟いぬさる みんなに「わたし達の絆を深めるために今から踊りましょう!」と提案しました。それを聞いた みんなも同感し、踊ることにしました。大谷太郎は言いました。「楽曲は『パプリカ』で🎵」と。

 

㊱「曲がり~くねり~はしゃいだ道~🎵」

 

㊲大谷太郎、張り切っていますね🎵

 

㊳そして、いぬさるや鬼よりも ジャンプが高い🎵

 

㊴最後は みんなで決めポーズ!

 

㊵鬼は言いました。「わしは、仲間ができたようで嬉しい・・・。でも なんで今頃『パプリカ』?ちょっと古くないかい?」と。それに対し大谷太郎は「なぜなら『パプリカ』は、おれのフェイバリットソングだぜぃ🎵」と・・・。

 

㊶対決方法をサイコロ勝負にしたことで、場の空気が和み みんなの気持ちも穏やかになったようです。これからは大谷太郎をはじめ、いぬさるや にわとり、鬼とも きっと仲良く暮らせることでしょう。めでたし めでたし。

 

あとがき・・・

冒頭でも説明させて頂きましたが、この物語は童話『桃太郎』を元に作りました。本家とは だいぶ中身が変わっていましたが・・・笑 でもラストの話は良かったと思いませんでしたか?勝負を殴り合いではなく、平和的にサイコロ勝負にしたこと。そして、勝ち負けよりも『絆』を選んだこと。決して、勝負事が悪いわけでは ありません。しかし傷つけ合う勝負事は良くないと思います。みんなと一つのことを行ったことで、大谷太郎や鬼たちは楽しい時間を過ごせたのでしょう。でも大谷太郎は最後の最後まで、鬼に お金の無心をして相変わらずなキャラクター振りでしたが、おじいさんと おばあさんを思って言ったことの ようなので、きっと根は いいやつなのでしょう・・・ということにしておきます笑

あと、大谷太郎のフェイバリットソングも判明しましたね。この情報は本当のことで、仕事中に『パプリカ』を口さんでいるのを聞いたことがあります笑・・・長くなりましたが、この辺りでスタッフ劇団の『新・大谷太郎物語』を閉幕させて頂きます。皆さま、最後まで ご清聴(ご視聴)ありがとうございました。