2025/08/04
7月16日にデイケア『ふたば』で行われた『たなばた会』。そこで『スタッフ劇団』が公演した劇を、紹介させて頂きたいと思います。
「今から皆さんを『スタッフ劇団』の世界に、誘(いざな)っちゃいまSHOWTIME!!」
『⭐七夕⭐ものがたり』
①はじまりはじまり~!
②むかしむかし あるところに、天の神様の天帝がいました。そして、その天帝には織姫という娘がいました。織姫は機(はた)を織るのが上手で、毎日のように織っていました。
③天帝は、いつまでも一人でいる(結婚しない)織姫のことを案じました。
④そんな ある日のこと、働き者と噂をされる牛使いの彦星がいました。
⑤働く彦星の姿が天帝の目に止まり、天帝は織姫に言いました。「織姫よ。あの青年と結婚しなさい。」と。突然言われた織姫は、驚きを隠せません。
⑥天帝は織姫と彦星を引き合わせました。はじめは2人とも とまどいましたが、すぐに意気投合しました。
⑦そして、時を待つことなく お互い相思相愛の仲となりました。
⑧織姫と彦星は結婚をし、毎日ラブラブです。しかし2人とも、今まで あんなに働き者だったにも関わらず、織姫は機(はた)に見向きもしなくなり、彦星は牛を牽いて田畑を耕すことも一切しなくなりました。
⑨そんな2人に天帝は言いました。「いつまで新婚気分を味わっておるんじゃ!」と。しかし2人とも聞く耳を持ちません。
⑩働かない2人に天帝の怒りはピークに達しました。「生活態度を改めないのであれば こうしてる!」天帝はそう言い、織姫と彦星の間に大きな天の川を流しました。そして織姫と彦星は離れ離れになってしまいました。
⑪離れ離れになってしまった織姫、彦星と会えなくなった寂しさを紛らわせようと、再び機(はた)を織ることにしました。しかし織姫は、涙が出てくるばかりで ひとつも仕事が はかどりませんでした。
⑫一方、彦星の方も毎日物思いにふけるばかりでした。彦星も織姫同様、仕事が はかどる わけもなく田畑も荒れ果てていきました。
⑬そんな織姫と彦星を見た天帝。あまりにもの落ち込み様に2人を案じました。
⑭天帝は織姫に言いました。「以前の様に頑張って機(はた)を織るというのなら、彦星にもう一度会わせぬこともないが・・・。約束できるか?」それに対し、織姫は「彦星様に会えるのであれば何でもします!」と。
⑮天帝、今度は彦星に言いました。「荒れ果てた田畑を再び復活させ、以前のように たゆまず田畑を耕すのであれば、もう一度織姫に会わせぬこともないが・・・。約束できるか?」それに対し、彦星は「有難い お言葉を!もちろん お約束致します!」と。
⑯それから月日は経ち、はじめての七夕の夜が やってきました。織姫と彦星の2人は 天の川の岸に立ち、互いのいる向こう岸を眺めていました。
⑰しばらくすると、どこから ともなく無数のかささぎが飛んできて、大きな天の川の上に かささぎ同士が互いの翼を広げ始めました。すると、あっという間に一本の橋が できました。
⑱織姫と彦星は、それぞれの岸から かささぎの橋を渡っていき、2人は久しぶりに再会することができました。
⑲天帝は2人に言いました。「愛を育むことも もちろん大切だが、自分達に与えられた役割を担うことも大事なことじゃ。今後こそ同じ過ちは せずに日々精進するんじゃぞ。」と。
⑳今日は年に1度の七夕。その七夕を、みんなで楽しむことにしました。
㉑こうして織姫と彦星は、一年に一度だけですが、七夕の夜に会うことが できるように なりましたとさ。
㉒めでたし、めでたし。
あとがき→この物語で天帝が織姫と彦星に言いたかったのは、お互い愛し合うのは すばらしいことでは あるが、それで周りが見えなくなるのは違う。仕事等やるべきことを やった上で愛し合うのであれば問題ないが、織姫や彦星のような愛し方では、周りを傷つけてしまう。人は たった2人では生きていけない。周りの みんなの支えあって、人は生きていける ということを織姫と彦星に分かって欲しかったのでは ないかと思います。『恋は盲目』という言葉がありますが、この言葉は織姫と彦星に ぴったりの言葉のように思えます。
以上が『スタッフ劇団』の『⭐七夕⭐ものがたり』の公演となります。オーディエンス(利用者さまやスタッフ)の皆さまから温かい声援と拍手を頂き、『スタッフ劇団』も感無量のようです。
『スタッフ劇団』の『⭐七夕⭐ものがたり』の紹介ブログを最後まで 見て頂いた方(かた)、ありがとうございました( *´艸`)
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